アニマルクリニックフロンティア - 記事一覧
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| 発行日時 | 見出し |
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| 2026.08.18 |
歯科症例CASE-010
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
ワクチンを主訴にて来院された際の身体検査にて右上顎第四前臼歯が破折している事を担当獣医師が指摘。飼主は抜歯以外の選択肢が取れるならば、温存を希望
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
当院ではどんな主訴であっても、可能な限り(怒ってみれない場合を除く)全身の身体検査を実施しています。その中には、殆どの動物病院において確認される機会が少ない口腔内も含まれます。患者はワクチンを主訴に来院され、接種前の身体検査にて右上顎第四前臼歯(108)の歯冠破折(Tooth crown fracture)が起きているのが分かり、飼主様へインフォームしました。飼主様は歯の損傷に全く気がついていませんでした。歯石もついている状態であり、破折が広範囲に及んでいる事から温存が可能かの判断は、麻酔下でのx線検査、ならびに破折深度の確認が必要な状況でした。もし、破折が根分岐部を超えて歯根まで至っていた場合は、修復が非常に難しい為に残念ながら「抜歯処置」が適応されます。 5.予後について
担当獣医師
破折した歯を抜去したので、抜歯後は歯の動揺がなくなるので疼痛は緩和します。また、抜歯による骨欠損部も病巣がなくなることで時間経過で回復します。露髄していても、歯根まで至っていなければ温存することが可能ですが、今回のように歯幅の1/3近くが欠損し、歯根部にまで破折が及んでいると、その後のコントロールが非常に難しく、年に複数回の麻酔下での歯周病予防処置が必須になります。それを行っても何年も維持できるかは不明です。患者には負担がかかりますし、費用もかかります。こういうケースでは抜歯を選択した方が良いと考えます。 #歯が割れた #歯根破折 #歯冠破折 #複雑性破折 #抜歯 #根分岐部病変 #根尖性肉芽腫 #残根
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| 2026.08.17 |
歯科症例CASE-009
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
皮膚にしこりが出来たとの主訴にて来院された際の身体検査にて下顎の歯肉が嚢胞化しているのを発見。皮膚腫瘤切除時に歯科レントゲン検査、並びに嚢胞化していた場合は嚢胞の除去&埋伏歯の抜去
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
今回、皮膚にしこりが出来たとの主訴にて来院されました。全身の身体検査において左側下顎の歯肉が腫れているのを発見しました。歯肉の色がピンク色から淡灰色に変色しており、触診すると波動感を感じる所見が得られました。本患者は生後7ヶ月齢時に去勢手術時に乳歯(primary tooth)抜歯を実施していました。その時のx線写真を確認すると該当部位に下顎第1前臼歯があることが確認されました。手術時の外観写真を確認するとちょうど下唇小帯(inferior labial frenum)の付着部に位置していました。反対側の第1前臼歯は萌出していました。この事から下顎第1前臼歯の未萌出歯(impacted tooth)による含歯性嚢胞(dentigerous cyst)である可能性が強く示唆されました。皮膚腫瘤の切除時に麻酔をかけるので、同時に歯科x線検査にて確定診断を行い、歯科処置を行うことにしました。これは所謂、完全な見落としです。恥ずかしながらその当時の知識・技術は今とは比べ物にならないほど未熟(獣医歯科学的な知識のみ)だったので、x線検査の読影や放置することに対する予後判定がしっかりと出来ていなかったのだと思われます。以前のCASEレポートに未萌出の歯に対する炭酸ガスレーザーによる開窓術を紹介していますが、時期的には本症例の方が1年近く前で歯科用x線装置も導入間もなく、かつマイクロスコープもなかった時代になります。 5.予後について
担当獣医師
本症例は、未萌出歯に対する嚢胞形成とその内部に歯が含まれているので、含歯性嚢胞というのは確定診断になります。嚢胞の中心に位置している第1前臼歯は抜歯になりますが、その前後の歯である犬歯と第2前臼歯周辺の骨欠損は、嚢胞液量の増加に伴う周辺骨への圧迫が原因で骨吸収が起こったものである為、今回のように根尖が露出していない場合は抜歯せずに、圧迫を解除すれば骨が元に戻る事が多いと言われています。しかしながら、嚢胞が著しく巨大で根尖が露出していたり、動揺が激しい場合は残念ながら抜歯になります。今回は発見が早かったので抜歯1本のみで済みましたが、進行した場合は切歯-犬歯-第2前臼歯までを抜歯しなくてならなくなる事もあります。この疾患は、早期発見が肝となります。 #含歯性嚢胞 #歯原性嚢胞 #嚢胞 #未萌出歯 #短頭種 #埋伏歯 #下顎第1前臼歯 #コレステロール結晶
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| 2026.08.16 |
歯科症例CASE-008
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
1−2ヶ月前から口臭気になる。痛そうな様子あり。他院にて過去に1本抜歯した。抗生剤を服用したが症状が全くよくならない。
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
今回、歯が折れ(fractured tooth)て露髄(exposed dentin and pulp)してしまった右上顎第四前臼歯は、列肉歯といって物を噛みちぎったり、砕いたりする機能歯と呼ばれる大切な歯です。鹿の角や蹄、骨、おもちゃ、ヒマラヤンチーズなどハサミで切れない硬い物をかじる事によって破折が起きます。犬の前臼歯は山型の構造をしており、かつ、エナメル質の厚さは人の1-3mmと比べ、その1/10の厚さ(0.1-0.3mm)しかありません。硬い物をかじると一点に力が集中し、負荷が上外側方向に向かうため、エネメル質だけでなく象牙質を含んだ平板状に歯が割れるリスクがあります。 5.予後について
担当獣医師
歯内治療、または根管治療の肝は感染源の除去です。壊死した組織を取り除き、歯髄内の菌を殺菌し可能な限り減らす必要があります。根管の形状は丸ではなく、歪です。その為、ファイルという細いドリル状の道具をつかって根管を拡大することで、洗浄液が入るスペースの確保と感染歯髄の除去を行います。消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)による洗浄が一番重要で、これに結構な時間がかかります。ましてや、根尖部からの出血がとまらなかったりすると止まるまで色々な処置が必要になるので終了するまでにかなり時間がかかります。時間短縮と確実な殺菌を行いたいので、当院では根管洗浄にEr:YAGレーザーを使います。根管内にレーザーを照射することで、キャビテーション効果という現象(レーザーが水に吸収されることで起こる蒸気泡の生成とその破裂)が起きます。このキャビテーション効果により、強力な衝撃波と高速の水流が発生し、複雑で狭い根管内の隅々まで届き、殺菌と根管内に残っている削りカスなどのデブリの除去が行えます(Laser activated irrigation)。イニシャルトリートメント(根管治療を初めて行う事)の成功率は非常に高いのですが、根尖部に起きている炎症が改善するかどうかは経過を見ていく必要があり、それを見ないことには上手く出来たかどうかがわかりません。顔の腫れが引いたり、痛みが取れていれば一応成功と言えます。当院では術後6ヶ月後と18ヶ月後に全身麻酔下にて歯科レントゲン検査を行い、根尖の状態を確認します。手術が上手くいっていれば根尖部病変(apical lesions)と呼ばれる骨が黒く抜けている箇所が治癒してきて、骨に覆われて黒い病変が消えていきます。逆に進行する場合もあるため、やって終了ではなく、治療経過をしっかりと追っていく事が重要となります。ですので、歯内治療は最低でも3回の鎮静ないし全身麻酔下での検査・処置が必要になります。人の場合は無麻酔で検査できますが、動物の場合は出来ません。現在では、CBCTにより2次元的にしか評価できなかった根尖性歯周炎を3次元的に評価することが可能となり、治療前と治療後の評価がよく分かるようになりました。解像度はx線検査の方が優れているので、CBCTとx線検査の両方を行う必要があります。 #破折 #露髄 #歯が折れた #歯が欠けた #複雑性破折 #根尖病変 #根尖膿瘍 #歯髄感染 #根尖性歯周炎 #歯内治療 #根管治療 #エンド
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| 2026.08.16 |
歯科症例CASE-007
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
上顎の前歯が2本欠けているのに気付いた
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
過去に1本抜歯をしたことのある猫でした。まだ若齢にも関わらず来院時における身体検査にて重度の歯肉口内炎(Gingivostomatitis)を起こしていました。また、右上顎第一切歯(incisor:101)の欠歯(missing tooth)、同上第三切歯(103)の歯周病(Periodontitis)、特に歯肉から歯槽粘膜、頬粘膜にかけて炎症が広がっており粘膜が酷く腫れ充血しており、出血を伴っていました。歯肉からの出血により歯周病菌はものすごく増殖する為、さらに炎症をおこし口腔内の衛生状態が著しく悪くなっていました。尾側粘膜物における口内炎(Caudal stomatitis)も呈していました。 5.予後について
担当獣医師
猫の歯肉口内炎は比較的多く診られる症状です。今回のケースでは若齢にも関わらず、病変が歯肉から歯槽粘膜、頬粘膜にまで炎症が広がっていました。猫の場合は、歯肉口内炎は様々要因により発生しますが、病変部位の抜歯を行うことで歯肉・歯槽粘膜・頬粘膜の炎症が改善し、疼痛がなくなる事が多いです。本症例は初診時における見た目がかなり悪く、一部尾側粘膜にも炎症が見られたことから症状が再発する可能性もありましたが、術後数週間後の再診時における口腔内検査では尾側粘膜を含め、炎症反応がほぼ消失していました。ただし、犬歯や切歯は残っている為、今後、残存歯における歯周病や犬歯の挺出(歯が伸びてくる)に注意が必要です。症状がひどければ全額抜歯(全ての歯を抜歯)になります。 #口臭 #痛み #流涎 #歯周病 #慢性歯肉口内炎 #尾側口内炎 #破歯細胞性吸収病巣 #湾曲歯根 #全臼歯抜歯
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| 2026.08.14 |
歯科症例CASE-006
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
上顎の前歯が2本欠けているのに気付いた
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
上顎の切歯が2本欠けており(破折:Fractured tooth)、内1本はエネメル質が完全に剥離し、象牙質(dentin)が露出していました(単純性破折)が、露髄(歯の内部にある神経や血管を含む組織「歯髄」が、歯の外傷などによって歯の表面に露出する状態)はしていませんでした。しかしながら、もう1本は歯髄(pulp)が露髄していました(複雑性破折)。いつ破折したかは不明で気がついたら歯が欠けているという状態のため、露髄部から細菌が歯髄内に感染している可能性がありました。 5.予後について
担当獣医師
歯の破折は日常的によく診られます。犬では切歯や犬歯、上顎第4前臼歯が好発部位です。破折における初回根管治療の成功率は一般的に高いです。しかしながら100%ではなく、あくまで人歯科論文上のデータですが、厳密な基準では約82%、緩やかな基準では約92.6%と言われています。術前にレントゲン透過像があった為、成功率は80%になります。しっかりと治療できているかの判断として、術後6~12ヶ月後と18~24ヶ月後にレントゲンやCBCT検査による透過像・骨吸収像の確認が必要になります。したがって歯内治療を行うには初回を含め最低限3回の麻酔ないし、鎮静処置が必要になります。 #歯折れ #破折 #根尖性歯周炎 #精密根管治療 #歯内治療 #LAI #Er:YAGレーザー #シェブロンサイン #ラバーダム防湿
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| 2026.08.09 |
歯科症例CASE-005
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
保護犬を引き取ったが口臭が酷く、口腔内の状態が心配。歯がない所があるので今後の食事に関しても相談したい
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
2週間前に保護犬を引き取った飼主様が年齢の割に歯がなく、かつ酷い口臭がするとの事で歯の治療と今後の食事に関する相談も兼ねて来院されました。来院時の口腔内検査ではすでに20本欠歯の状態(通常42本。小型犬は先天的欠歯がある事が多く、正常でも少ない場合もある)でした。また、臼歯における主咬頭の摩耗(Abrasion)が酷く硬い何かを長期的に噛んで歯がすり減ってしまった状況になっていました。歯周病のため、動揺歯も複数本も確認されたました。 5.予後について
担当獣医師
保護犬とのことで食生活を含め、どういった生活環境をしていたのか全く不明でした。臼歯の摩耗はケージや骨、おもちゃ等の硬いものを持続的にかみ続ける事で摩耗することが多く、歯咬頭が全体的に平坦化していました。また強く噛み続ける事で、人の歯ぎしり(外傷性咬合)と同じ状態になり、歯根膜への負荷も相当にかかっていた可能性があります。結果として、摩耗によるエネメル質の消失から象牙細管を通しての歯内への細菌感染による根尖性歯周炎、歯間からの辺縁性歯周病を併発していました。今回、費用や今後の維持等を考慮し、骨吸収を伴う歯は全て抜歯したので、顎骨の骨折リスクはなくなったと考えます。しかしながら、近心根尖部は下顎の皮質骨との間は1mm程度であった事から、何も治療しなかった場合は、骨吸収がどんどん進行し、最終的には皮質骨の骨吸収も起き、下顎骨折していたと考えられます。 #咬耗 #外傷性咬合 #象牙細管 #根尖病変 #根尖性歯周炎 #歯周病 #辺縁性歯周病 #骨性癒着 #プラークコントロール #スリランカスタディー
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| 2026.08.09 |
歯科症例CASE-004
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
皮膚にできた腫瘤の切除と合わせて歯科処置を希望
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
1年前に歯周病で歯周基本治療ならびに抜歯を複数本行っていた症例です。今回は、体表にできた腫瘍の切除のついでに歯石除去を行いました。基本的には歯科処置と他の手術を一緒にすることはしませんが、頭部から離れた場所にあった事と術後に抗生剤を使用することから同時に処置を行うことになりました。 5.予後について
担当獣医師
歯周病はSilent Disease(静かなる病気)という別名で表現されるように酷くなるまで病気と自覚されることが少ない病気です。犬においては飼主様が意識して口の中を定期的に確認し、歯肉が赤い、歯石が付いている、口臭がする等といった初期変化に気がつかなければ、ご飯が食べられなくなったり、ひどい悪臭がしたり、歯が抜けた等といった症状がかなり重症化してしまっている状態でないと気がつかない事が多い病気です。 #歯周病 #歯肉退縮 #歯根外部吸収 #抜歯 #アンキローシス #骨性癒着 #プラークコントロール #スリランカスタディー
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| 2026.08.03 |
歯科症例CASE-003
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
去勢手術時に両側上下顎犬歯における乳歯晩期残存の抜歯を希望
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
小型犬に多い乳歯晩期残存(Retained Deciduous Tooth)の抜歯(Extraction)処置を去勢手術に合わせて実施しました。両側上・下の犬歯の乳歯が残っており、そのままにしておくと歯列異常や歯周病の原因になるため全部抜歯しました。 5.予後について
担当獣医師
下顎の第1前臼歯の埋伏歯は比較的よく認められます。埋伏歯は29~49%で歯原性嚢胞が形成されるという調査研究報告があります。歯原性嚢胞は、放置すると拡大し、局所的な骨破壊を引き起こしたり、病的な骨折につながったりすることもあります。その為、進行程度により嚢胞周辺の歯を全て抜歯しなければならなくなる事もあります。埋伏歯をそのままにしておくことは悪手です。肉眼では見逃すため、埋伏歯の確定診断にはレントゲン検査、またはCT検査が必須です。 #晩期残存乳歯 #乳歯抜歯 #未放出歯 #下唇小帯 #歯肉開窓術 #炭酸ガスレーザー #埋伏歯
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| 2026.08.02 |
歯科症例CASE-002
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
サポーティブペリオドンタルセラピー(歯周病安定期治療)を希望
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
本症例は当院に来院される2年前に歯科処置をかかりつけ病院にて施術していた為、縁上歯石(歯茎より歯側)の沈着は軽微でした。また、毎日歯磨きシートと口腔用ジェルで1日1回は歯磨きをされていた為、プラークコントロールもしっかりとされていました。しかしながら、そうした状況であっても歯肉縁下(歯茎より歯根側)の歯周病は進行しており、全体的に歯根側への骨吸収が起こっていました。また、過去の歯科処置の影響なのか、それとも歯の骨吸収が原因か、硬いものを噛んだ結果による破折が原因かわかりませんが、x-ray検査にて両側上顎の歯肉内に埋没した残根(Root Stump)があることがわかり、基本歯周治療の後、マイクロスコープ下にて残根の抜去処置を行いました。完全に歯肉内に埋没してしまった部位は歯肉を切開し、骨を露出させて残根の周りの顎骨をバーで全周切削、エレベータ(歯を脱臼させる道具)で歯を脱臼させて抜去しました。歯の一部が見えていた残根は感染を起こして歯根部周辺で膿瘍形成(体の中の組織に細菌が感染して炎症が起き、膿がたまったポケットのような空洞ができる状態)をしていました。抜歯している最中に歯肉から排膿(Pus discharge)が確認されました。抜歯後にEr.YAGレーザーにて抜歯窩の洗浄・殺菌・不良肉芽組織(傷が治る途中で細菌の感染や刺激を受けて状態が悪くなった組織)の除去を行いました。 5.予後について
担当獣医師
何らかの原因により歯が折れ、残ってしまった歯根(残根)を放置すると細菌が増殖し、感染症を引き起こす可能性があります。今回のケースでは、片側は完全に歯肉内に埋没していた為、感染症は起こしていませんでしたが、反対側は歯肉に歯の一部が露出していた為、歯髄感染を起こし歯根部周辺で膿瘍を形成し、歯肉に内歯瘻(歯の根の周囲の感染が原因で、膿が歯茎にトンネル状に排出される状態)という形で排膿していました。今回のように抜歯後に、その部位を徹底的に洗浄・殺菌することで合併症のリスクを軽減し、治癒を促進することができます。残根を放置すると周辺の歯へも影響を及ぼす事から、発見した場合は速やかに抜去する事が望ましいです。ただし、歯科処置で歯根部のアンキローシスが原因で抜歯ができず、歯冠切除し残根せざるを得ないこともあります。そういった残根の場合は症状がないかぎり抜歯しません。 #歯周病 #歯周基本治療 #MINST #残根 #残根抜歯 #根尖性歯周炎 #Er:YAGレーザー
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| 2026.08.02 |
歯科症例CASE-001
当院で実際に治療を受けられた犬・猫の歯科症例写真です。処置前と処置後の状態を比較してご紹介します。基本的に歯石除去(スケーリング)を含め、すべての歯科治療はマイクロスコープ(手術用顕微鏡)下にて施術しています。また、歯周病、歯内治療や歯周外科、歯周再生治療といったの一般的な動物病院では治療が困難な症例についても対応が可能です。 症例写真・治療内容について
・本治療は各患者さま固有の症例に対応したものであり、他の方への治療結果を保証するものではありません。 ・病状により希望された内容通りに治療が出来ない場合があります。 ・麻酔にはリスクが伴います。術中・術後に予期せぬ死亡の可能性が少なからずあります。 ・治療当時の諸費用であり、病状や処置内容(麻酔や使用器具、処置方法等)、あくまで目安と考えてください。 1.治療の概要
飼主さま
2~3年前より口臭がひどくなてきた。
プロフィールなど
![]() 2.手術時
3.治療内容
4.コメント
担当獣医師
本症例は手術用顕微鏡導入前の為、手術用拡大鏡下にて処置しました。 5.予後について
担当獣医師
下顎の歯列異常(叢生)があった部分で歯肉縁下で歯周病が局地的に進行しており、歯科レントゲン検査にて垂直性骨欠損(歯の根っこに向かって骨が欠損)が確認されました。これを治すには、継続的なプラークコントロール(歯磨きによる歯垢除去)を行い、細菌感染による炎症が起きないように努力する必要性があります。 #歯周病 #歯周基本治療 #MINST #縁下歯石 #垂直性骨欠損 #プロービング検査 #歯科レントゲン検査
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