8月23日(土)
第73回日本PTA全国研究大会石川大会全体会が行われました
今回の全体会は1日目の分科会会場をサテライト会場としてインターネット回線でつなぎ
石川県立音楽堂コンサートホールをメイン会場としたオンライン開催となりました
記念講演の講師を務めていただいたのは、石川県副知事の浅野大輔さん
今では当たり前となってきた「1人1台端末」
教育改革プロジェクトを立ち上げ、文科省と共にデジタル環境整備を推進してきた浅野さん
ただ「僕はデジタル教育を求めた訳ではない」と話します
プロジェクトを立ち上げた立場から、GIGAスクールの利点について講演していただきました
※GIGAスクール構想とは
1人1台端末や高速大容量の通信ネットワーク等の学校ICT環境を整備・活用することによって、教育の質を向上させ、全ての子供たちの可能性を引き出す「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現すること
今の教育現場において、1対1の対面相談時間を作るのは難しい
親の会社ではオンラインでの働き方が進んでいる
子供の学校でもそうなっていくべき
そんな想いで、環境整備を推進してきたとのこと
写真左上は「授業をしない数学」の様子
子供達それぞれが端末を使って違う単元の授業をしています
「数学は筋トレ」
それぞれの能力に合わせたプログラムを行わせることが大事
高校で小学校過程まで戻った学習をする様子
一人一人のトレーニングプランは違うが、出来るが自信につながる
従来の授業では一人一人の能力に合わせる事は出来ない
「どうせできないからやらない…」
諦めて授業中に目が死んでいた生徒が沢山いたが
GIGAスクールで「やればできる」を実感
自己効力感を高めた生徒が増加したとのこと
「副教科」と言われる科目は、生きていくために必要な科目
それを支える基礎となるのが「5教科」
「天ぷらのサイエンス」
サクサクの天ぷらを作る方法を
技術で説明するのではなく、化学で説明した本
教科を越堺した学びを実現した本として紹介されました
学びの方法は無限
例えばスポーツが好きな子は
好きな海外選手のインタビュー動画を見て英語を学ぶ
体の動きを調べる事で生物を学ぶ
興味から調べられるからより深く、個別最適な学びをすることが可能
それを可能にするのが「1人1台端末」
今は生成AIを活用して学びを深める事も方法のひとつ
「まず、chatGPTに一回通せよ~」
そんな言葉が先生から声掛けされる時代になったとのことでした
知識のインプットのためにいい教材は、オンライン上に沢山ある
一生学び続ける力を子供達につけるために
「先生が教えてくれる」
ではなく
「自分で調べて見つける」
「知りたい事は自分で拾う」
そのためのGIGAスクールと、浅野さんは話していました
子供達のより良い学びの為に
一人一台端末が改めて必要なものだと感じた時間でした