北海道議会議員 広田まゆみ オフィシャルサイト - 記事一覧
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| 2026.08.12 |
【活動報告】2026年7月ふりかえり:「地域の価値」を再定義した夏 ―ニセコ・余市、九州視察、そして地域から
気がつけば、あっという間に過ぎた7月。 ニセコ・余市での道内視察、熊本・佐賀への道外調査、議会での議論、そして地元・白石区での活動と、今月もたくさんの現場を歩きました。 一つひとつは、それぞれ違う目的やテーマで訪れた場所です。けれど、こうして振り返ってみると、そこには共通する問いがあったように思います。 人口減少が進む時代に、地域にすでにある価値を、どう見つめ直し、守り、育て、次の世代へつないでいくのか。 景観や森林、海などの自然資源だけでなく、人材、教育、交通、通信、そして人と人とのつながりも、地域を支える大切な財産です。 そんなことを考えながら、7月の活動を振り返ってみたいと思います。
2026年7月:「地域の価値」を再定義する夏――ニセコ・余市、九州視察、そして地域からみなさん、こんにちは。マイペース北海道議会議員の広田まゆみです。 厳しい暑さが続いた2026年7月。今月も、道内外のさまざまな現場を歩き、議会で議論し、地域のみなさんと対話を重ねる一か月となりました。 その中で何度も考えたのが、人口減少の時代に、地域が持つ価値をどう見つめ直し、守り、次の世代へつないでいくのかということです。 ■ 地域の「意思」が資産になる――ニセコ町・余市町へ7月21日、22日は、北海道議会民主道民連合の「地球温暖化対策プロジェクト」のメンバーとニセコ町、余市町を訪ねました。 ニセコというと華やかな国際リゾートのイメージが先行しますが、今回あらためて感じたのは、その土台にある「自治」と地域経営の力です。 ニセコ町では、官民連携の株式会社ニセコまちが進めるSDGs街区「ニセコミライ」を視察。高い断熱・気密性能を備え、長く住み続けられる住宅づくりや、エネルギー消費を抑えたまちづくりについて学びました。 特に印象に残ったのは、景観や開発に関するルールを、単なる「規制」ではなく、地域の価値を守るための意思表示として位置づけていることです。 大規模な開発についても、構想段階から地域との対話を重ねる。住宅の「性能」だけでなく、人と人との「対話」をまちづくりの仕組みに組み込む姿勢には、これからの北海道への大きな示唆がありました。 また、ニセコでは、地域の森林を大規模に皆伐するのではなく、少しずつ手を入れながら森を育て、地域の仕事にもつなげていく「自伐型林業」の現場についても学びました。森林を環境資源として守ることと、地域経済を両立させようとする取り組みも印象に残りました。 余市町の北海道立総合研究機構・中央水産試験場では、海水温の上昇など、急速に変化する北海道の海と漁業の現状について伺いました。 ホタテなどの資源調査や、昆布をはじめとする海藻が二酸化炭素を吸収する「ブルーカーボン」の可能性など、漁業資源を単に「獲る」のではなく、科学的なデータを蓄積し、新たな価値につなげる研究の重要性を実感しました。 景観、住宅、森林、海――。地域にすでにあるものをただ消費するのではなく、共有財産として守り、次の世代につなぎながら価値を高めていく。その視点は、ニセコと余市に共通していたように思います。 ■ 熊本・佐賀に学ぶ――人口減少を「共創」へ7月14日、15日には、北海道議会「人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会」の道外調査で、熊本県、佐賀県を訪問しました。 熊本大学では、大学が地域に入り、住民や企業、行政とともに地域課題を解決していく人材育成の取り組みを学び、山鹿市では、地域の仕事と人材をつなぐYAMAGA BASEを視察しました。
佐賀県では、行政職員自身が地域に変化を生み出す「チェンジメーカー」となることを目指す取り組みを、鹿島市などでは、自治体の枠を越えた広域連携や地域循環共生圏の考え方について学びました。 人口が減るから、できることも減る――ではありません。 行政、大学、NPO、企業、住民など、多様な主体がそれぞれの力を持ち寄ることで、これまでになかった価値を生み出すことができる。 人口減少を「縮小」の議論だけで終わらせず、「共創」の力に変えていく。 北海道のこれからを考えるうえで、大きなヒントをいただいた視察となりました。 ちなみに、九州の暑さと強い冷房の温度差に少々やられ、帰札後は夏風邪気味に。みなさんも暑さだけでなく、「冷えすぎ」にもお気をつけください。 ■ 議会では、「暮らし続けられる地域」を問う7月1日の人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会では、人口減少地域における「地域の足」について質問しました。
バスや鉄道だけでは移動を支えきれない地域が増える中、自家用有償旅客運送をはじめ、地域自身が交通を支える仕組みをどう位置づけ、道がどう支援していくのか。移動は単なる交通政策ではなく、通院や買い物、社会参加を支える生活インフラでもあります。 翌2日の総合政策常任委員会では、北海道の強みを生かしたグローバル戦略について議論しました。 また、6月に来道したスウェーデンの専門家、クラース・パルムグレン氏との意見交換をきっかけに、通信インフラについても考えを深めています。 人口が少ない地域だからこそ、医療、教育、行政、防災、仕事を支えるデジタル基盤が必要です。 ブロードバンドや携帯電話の通信環境を、単なる産業政策としてではなく、「その地域で暮らし続けるための社会基盤」として捉える。 そしてDXを、効率化だけではなく、高齢者や障がいのある方を含め、誰一人取り残さない地域づくりにつなげていきたいと考えています。 ■ 地域で学び、語り合う地元・白石区でも、たくさんの出会いがありました。 7月12日の「平和と教育を考える学習会」では、高校生平和大使のみなさんから核兵器廃絶に向けた活動について伺い、「まおい学びのさと小中学校」の細田孝哉校長からは、子ども自身の探究を大切にする教育についてお話しいただきました。 平和も教育も、一世代で完成するものではありません。 私たちは次の世代に何を手渡すのか。 改めて考える時間となりました。 また、地域のみなさんとの相談の場「ひろまる相談サロン」「ひろまるご近所マルシェ」、手話サークルのみなさんとのモルック交流など、日常の活動も続いています。
ラジオを通じた発信や、千歳での全道女性議員研修交流会、キリンビール工場の視察なども含め、一つひとつの現場でいただく声や気づきが、私の道政活動の土台です。 ■ 「地域の価値」とは何だろう振り返ってみると、7月に訪ねた場所は、それぞれ全く違う目的やきっかけでおじゃましています。 ニセコの景観・住宅・森林、余市の海と水産研究、熊本・佐賀の人材育成と地域づくり、そして白石区での平和や教育、日々の暮らし。 けれど、こうして一か月を振り返ると、その根底には共通するものがあるように思います。 地域の価値は、外から与えられるものではなく、そこに暮らす人たちが見つけ、守り、育てていくもの。 そして行政の役割は、地域が持つ力を引き出し、支え、つなぎ、新しい挑戦が生まれる環境をつくることではないでしょうか。 人口減少という大きな変化の中にある北海道だからこそ、それぞれの地域にすでにある自然、文化、人、知恵、そして人と人とのつながりを、もう一度「価値」として見つめ直すことが必要だと感じています。 8月も、本郷通商店街の「萬蔵祭」を終え、これからは恒例の「ひろまる交流のつどい」など、地域での活動が続きます。ご都合つきましたら、是非、ご参加くださいませ。
暑さに負けず、現場で見て、聞いて、考えることを大切にしながら、一つひとつの声を道政につなげてまいります。 The post 【活動報告】2026年7月ふりかえり:「地域の価値」を再定義した夏 ―ニセコ・余市、九州視察、そして地域から first appeared on 北海道議会議員 広田まゆみ公式ブログ. |
| 2026.08.11 |
【道外調査報告】人口減少を「縮む話」で終わらせないー熊本・佐賀に学ぶ、地域課題を新しい価値へ変える「共創」の力
人口減少を「縮む話」で終わらせない7月28日に発生した「令和8年熊本地震」により被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。 今回ご紹介する熊本県への視察は、地震発生前の7月14日に行ったものです。現地でお世話になった皆さま、そして被災された地域の一日も早い復旧・復興を心より願いながら、今回の視察で学んだことをご報告します。 ―熊本・佐賀に学ぶ、地域課題を新しい価値へ変える「共創」の力―熊本北海道議会「人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会」の道外調査で、熊本県と佐賀県を訪問しました。 人口減少というと、ともすれば「人口をどう増やすか」「若者をどう引き留めるか」という議論になりがちです。 しかし今回の視察を通じて改めて考えたのは、人口が減ることを前提としながらも、地域にある課題を新しい価値や仕事に変え、そこで挑戦する人を育て、支える仕組みをどうつくるかということでした。 そしてもう一つ。地域づくりや経済を支える土台として、自然環境をどう守り、次の世代へ引き継ぐのか。この二つは別々の政策ではない、ということも大きな学びでした。 ■熊本大学――地域課題に挑戦する「かっこいい大人」を育てる
熊本大学では、金岡省吾教授から「地域未来創造塾」をはじめとする地域連携戦略について伺いました。 特徴は、大学の中で知識を学ぶだけではなく、実際に地域へ入り、現場で課題を知る実践型の学びです。 自治体、住民、企業、金融機関、大学などが、人・もの・資金、そして活動のフィールドを持ち寄り、地域課題の解決と新しい事業の創出に取り組みます。 対象も大学生だけではありません。社会人のリカレント教育やリスキリング、高校生、小中学生へと広がっています。 そこで育てようとしているのが、地域課題に挑戦し、新しい価値をつくる**「ローカルイノベーター」**です。 印象的だったのは、「地域に、かっこいい大人がいること」の大切さです。 地域の課題に真正面から向き合い、新しい仕事や活動を生み出している大人の姿を見て、子どもや若者が「地元って面白い」「ここで働くのもかっこいい」と思える。 若者を無理に地域へ引き留めるのではありません。一度東京や海外へ出てもいい。それでも地域と心でつながり、いつか戻って挑戦したり、外から地域を支えたりする。 観光客やふるさと納税だけではない、もっと継続的な「関係人口」を育てるという発想です。 ■地域づくりの土台には「水環境」がある私は金岡先生に、もう一つ質問しました。 自然環境や生物多様性、地下水などは、経済的な価値が数字として見えにくいものです。こうした環境の価値を、地域課題の解決と経済的価値を両立させる「共通価値の創造=CSV」の中に、どう位置づけていくのか。 先生からは、熊本では水環境の保全が、地域づくりや産業、人材育成を考える上で大きな土台になっているとのお話がありました。 これは、とても印象に残りました。 地域資源を「活用する」ことばかりに目を向けるのではなく、その資源を生み出している自然環境そのものを守らなければ、持続可能な地域経済もありません。 豊かな森林、水、農地、湿地、海に恵まれた北海道にとっても、重要な視点だと感じます。 ちなみに「地域未来創造塾」は、北海道ではまだ開催されていないとのこと。基礎自治体を基本に、地域の企業、行政、金融機関などが一緒になって取り組む仕組みです。 北海道でも挑戦してみたい自治体があれば、ぜひつながってほしいと思います。 ■YAMAGA BASE――廃校を「地域の負債」ではなく挑戦の拠点へ
続いて訪問した山鹿市のYAMAGA BASE。 1992年築の旧千田小学校を再生し、農業、観光、教育、移住、雇用などをつなぐ地域の拠点として活用しています。 一部施設ではQRコードによる無人開錠を導入するなど、維持管理費や人件費をできるだけ抑える工夫も行われています。 また、季節ごとに異なる農業や観光などの仕事を組み合わせる「特定地域づくり事業協同組合」を設立。マルチワーカーを地域の事業者へ派遣し、UIJターンによる人材の受け皿にもなっています。 まさに熊本大学で伺った「地域課題を新しい価値へ変える」という考え方が、現場で実践されていました。 しかし、ここではその難しさも率直に伺いました。 廃校を賃借するのではなく買い取って活用しようとしたところ、行政物件特有の未登記という問題に直面。さらに取得後には、登録免許税、不動産取得税、固定資産税などの負担が発生しました。 地域再生という公共的な役割を担っていても、制度上は一般の不動産取得と同様に扱われます。 「地域のために何とかしたい」と立ち上がった一人の民間事業者に、これほど多くの責任とリスクを背負わせてよいのだろうか――。そんな疑問も感じました。 現在は、一企業の志だけに頼るのではなく、行政、大学、企業、地域住民などが役割を分担する「実行型コンソーシアム」を目指しているとのことでした。 北海道でも、これから廃校や使われなくなる公共施設が増えていきます。 私自身、地域の貴重な歴史資料を守るNPO法人から、新たな施設を取得した際の税負担について相談を受けた経験があります。地域のために公共的な役割を担う人たちの挑戦を、制度や税制が逆に阻んでいないか。北海道でも改めて検証したい課題です。 ■佐賀県――行政職員自身が「チェンジメーカー」に
翌日の佐賀県で印象に残ったのは、行政の役割そのものを変えようとしていることでした。 目指しているのは、決められた事業を執行するだけの職員ではなく、地域に入り、人と人をつなぎ、新しい変化を生み出す「チェンジメーカー」です。 県外のNPOを地域へ呼び込み、その知恵や人材を地域課題の解決につなげる取組も進められていました。 人口減少が進めば、行政だけであらゆる公共サービスを担い続けることは難しくなります。 だからといって「行政にはできないから地域でやってください」ではありません。 行政自身が地域へ入り、住民、NPO、企業などと一緒に考え、それぞれの力を引き出していく。 職員の皆さんが生き生きと仕事をされていたことも、とても印象に残りました。 ■自然には「市町村境」がない――広域で環境を守る
さらに佐賀で考えさせられたのが、自治体の境界を越えた連携です。 鹿島市などの取組では、干潟や水環境、生態系といった自然環境を、一つの自治体だけの資源として捉えるのではなく、周辺自治体や地域のさまざまな主体が連携し、守りながら地域づくりへつなげようとしていました。 自然には行政界がありません。 川も、水も、森林も、生きものも、市町村の境界線で止まるわけではありません。 一方、人口減少が進めば、それぞれの自治体で専門人材や財源を確保し、単独で自然環境を管理していくことは、ますます難しくなります。 だからこそ、自然環境の保全も、自治体を越えて考える。 熊本で伺った「水環境を地域づくりの土台にする」という考え方と、佐賀で見た「自然環境を広域で守る」という実践が、私の中では一本の線につながりました。 ■人口減少を、新しい地域のあり方をつくる契機に熊本の「ローカルイノベーター」と、佐賀の「チェンジメーカー」。 言葉は違いますが、共通しているのは、地域課題を「衰退の証拠」として捉えるのではなく、新しい価値を生み出す出発点にしようとしていることです。 人口減少対策は、人口を取り合ったり、若者を引き留めたりすることだけではありません。 一度地域を離れた人が「ここで挑戦したい」と戻ってきたとき、その挑戦を応援できる地域であること。 地域の内外から、人、企業、大学、NPO、金融機関などが関わり続けられること。 そして、挑戦する個人だけに責任を背負わせず、行政も一緒になって支えること。 さらに、そのすべての土台にある自然環境を、行政区域を越えて守っていくこと。 人口減少が著しい北海道だからこそ、「縮むことへの対応」だけではなく、地域課題を新しい価値へ変える共創の仕組みをつくっていきたい。 熊本・佐賀で得た学びを、これからの北海道の人口減少対策、地域人材の育成、自然環境保全、そして地域を支える制度づくりへとつなげていきたいと思います。 The post 【道外調査報告】人口減少を「縮む話」で終わらせないー熊本・佐賀に学ぶ、地域課題を新しい価値へ変える「共創」の力 first appeared on 北海道議会議員 広田まゆみ公式ブログ. |
| 2026.08.09 |
【議会活動報告】人口が減っても、暮らし続けられる北海道へ~今期3年半、道議会で問い続けてきたこと~
みなさん、こんばんは。マイペース道議会議員の広田まゆみです。8月28日に、毎年恒例の「ひろまる交流のつどい」の道政報告の準備のために、今期の議会質問を、簡易議事録からまとめてみました。簡易議事録はこちらです。道議会議事録 | 北海道議会議員 広田まゆみ オフィシャルサイト
人口が減っても、暮らし続けられる北海道へ― 今期3年半、道議会で問い続けてきたこと ―2023年春に今期が始まってから約3年半。文教委員会をスタートに、人口減少問題・地方分権改革等調査特別委員会、総合政策委員会、予算・決算特別委員会などで、教育、文化、人口減少、エネルギー、森林、水産、土地利用、水資源、地域交通、DXなど、さまざまなテーマを取り上げてきました。 振り返ると、一見ばらばらに見える質問の根底には、共通する問いがあったように思います。 人口減少が進む北海道で、暮らしをどう守り、北海道の持つ力をどう生かし、何を次の世代へ手渡していくのか。
2023年 子ども・教育・地域から今期のスタートは文教委員会でした。高校のあり方、不登校、道立近代美術館、子どもたちの学びや文化に触れる機会などを取り上げました。 特に問い続けてきたのが、人口減少地域の高校を、生徒数だけで考えてよいのかということです。 地域から高校がなくなることは、学校が一つ減るだけではありません。若者の流出、地域産業の担い手、公共交通、地域コミュニティなど、まちの将来そのものに影響します。 だからこそ、高校を教育施設としてだけでなく、人材育成や地域づくりの拠点として捉え直すことが必要ではないかと提起してきました。 不登校についても、学校だけに問題を背負わせず、子どもや家庭を孤立させない地域全体の支援のあり方を求めました。
2024年 教育から「北海道の人づくり」へ2024年には、金融経済教育、グローバル人材育成、国際交流、青少年教育、近代美術館、高校づくりなどへ議論を広げました。 金融経済教育では、投資や資産形成の知識だけでなく、「お金とは何か」「働くとは何か」まで考える学びを。国際交流では、英語力だけではなく、北海道を知り、多様な文化や価値観を理解し、世界とつながる人を育てることを大切にしてきました。 近代美術館についても、建物をどうするかにとどまらず、北海道らしいコレクションや子どもたちとの接点、道内美術館とのネットワークなど、「北海道の美術館として何を担うのか」を問い続けました。 教育や文化を学校や施設の中だけで完結させず、地域づくりや北海道の未来につなげる。その問題意識が、次の議論へと続いていきます。 2025年 「地域が持続する条件」へ2025年には、人口減少、森林、水産業、再生可能エネルギー、住宅、景観、雇用、農業、地域経済、デジタルなど、質問の領域がさらに広がりました。 しかし、私の中では教育と別のテーマに移ったという感覚はありません。 高校がなくなっても地域は弱る。交通がなくなっても暮らせない。森林や水を失っても地域の将来はない。そして、仕事がなければ若い世代は地域に残れません。 人口減少についても、「人口を何人増やすか」だけではなく、若者や女性の流出、関係人口、地域の担い手などを含め、人が暮らし続けたいと思える地域そのものをどうつくるのかという視点から議論してきました。 前期から続くテーマ エネルギーと北海道の自立エネルギーは、今期になって突然始めたテーマではありません。前期には産炭地域振興・エネルギー問題調査特別委員会に所属し、省エネルギー、新エネルギー、石炭火力、再生可能エネルギーなどについて質問を重ねてきました。 北海道には、風力、太陽光、地熱、バイオマスなど大きな可能性があります。だからこそ、単に**「再エネをどれだけ増やすか」ではなく、「誰のために、どう生かすのか」**を考える必要があります。 発電設備は北海道に立地しても、利益や意思決定が地域の外へ流れてしまえば、本当の意味で北海道の力にはなりません。一方で、開発によって森林、景観、生物多様性、水環境、地域の暮らしが損なわれてもいけません。 エネルギー政策を、地域政策、産業政策、土地利用政策と切り離さない。 北海道の資源を地域の雇用や所得につなげ、守るべき自然は守る。この視点は、前期から現在まで続く大切なテーマです。 2026年 暮らしと北海道の「土台」をつなぐ今年は、ジェンダーギャップと人口流出、住民自治、地域運営組織、地域交通、情報公開、水資源、地下水、土地利用、DX、国際戦略などを取り上げています。 住民自治では、町内会や自治会だけでなく、NPO、地域おこし協力隊、学生、地域外の人材など、多様な人たちが地域づくりに関われる仕組みを提案しました。 7月には「地域の足」を質問。病院や商店があっても、そこへ行く手段がなければ暮らしは成り立ちません。交通を福祉、医療、教育とつながる生活インフラとして守ることを求めています。 同時に、水資源や地下水、土地利用についても議論を深めています。大規模開発や再生可能エネルギー施設の立地が進む中、「法律に違反していなければよい」だけでは、北海道の自然や暮らしを守れません。 水源、森林、生物多様性、景観、地域の暮らしを一体として捉え、北海道として「どこを守り、どこを活用するのか」を示す。 そのための土地利用政策が必要だと考えています。 「何を減らすか」ではなく、「何を残すか」この3年半を振り返ると、2023年に子どもや高校から始まった問いが、教育、文化、人づくり、人口減少、地域交通、エネルギー、そして森林、水、土地利用へと広がってきました。 でも、問い続けてきたことはシンプルです。 人口が減る時代だからといって、「何を減らし、何を諦めるか」だけを考える北海道にはしたくない。 北海道には、人、地域、森林、水、農水産物、エネルギーなど、多くの財産があります。それを地域の仕事や所得、暮らしの豊かさにつなぎ、次の世代へ手渡していくこと。 そのために、教育、福祉、交通、産業、エネルギー、環境といった縦割りを越え、地域の暮らし全体を見る道政をつくっていきたい。 そして、制度や計画を「つくって終わり」にせず、現場で本当に機能しているのかを問い続ける。 人口が減っても、安心して暮らし続けられる北海道へ。 地域でいただく声を道議会につなぎながら、これからも一つひとつ議論を積み重ねていきます。 The post 【議会活動報告】人口が減っても、暮らし続けられる北海道へ~今期3年半、道議会で問い続けてきたこと~ first appeared on 北海道議会議員 広田まゆみ公式ブログ. |
| 2026.08.09 |
【議会活動報告】スウェーデンとの交流を北海道の未来の暮らしへつなげよう
【北欧の知恵を道政に――スウェーデンとの交流から考える北海道の未来】皆さん、こんにちは。広田まゆみです。 ■3月に設立した北欧諸国との交流懇話会北海道議会には、北欧諸国との交流を深める「北欧諸国との交流議員懇話会」が今年の3月に発足しました。私も理事として発足に向けて、努力しました。 北海道と北欧は、寒冷な気候や豊かな森林、再生可能エネルギーなどの共通点に加え、広い地域に人口が分散し、人口減少や高齢化の中で、いかに地域の暮らしを支えていくかという共通の課題を抱えています。 だからこそ、この懇話会の交流を、文化や友好親善にとどめるのではなく、北欧の経験から北海道のこれからを学び、道政に生かす機会にしていきたいと考えています。
■夏至の光に込める願い6月21日には、当別町のスウェーデンヒルズで開催された「夏至祭」には、理事として初めて参加しました。青空の下、伝統的なメイポール(夏至柱)を立て、大人も子どもも輪になって踊る姿は、まさに北欧の夏の風景そのもの。 長く厳しい冬を越え、ようやく訪れた光を全身で喜ぶスウェーデンの人々の感性は、同じ北の大地に生きる私たち北海道民の心に強く響くものがあるような気がします。
■「つながる」ことは「生きること」さて、交流は文化だけではありません。夏至祭の翌日には、夏至祭のタイミングで北海道を訪れていたスウェーデンのブロードバンド政策の専門家、クラース・パルムグレン氏を迎え、道の担当職員にも参加いただき、意見交換を行いました。
印象的だったのは、スウェーデンが通信インフラを単なる産業政策ではなく、「地域で暮らし続けるための社会基盤」として捉えていることです。 さらに、ブロードバンド環境を継続的にマッピングし、地域の状況を把握しながら政策や投資判断につなげています。 北海道でも、通信環境と人口動態、医療、交通、防災、観光、農林水産業などのデータを重ね合わせれば、「どこに、どのような支援が必要なのか」が、より具体的に見えてくるはずです。 ■戦略的なデータ活用と人の幸せのためのDXへこれまで私も道議会で、地域の要望などに基づいて、道道の携帯電話不感地域の解消について議論してきました。しかし、これから必要なのは、市町村からの要望を待って個別に対応するだけではなく、地域課題を可視化し、優先順位を考える「戦略型」の地域政策への転換ではないでしょうか。 また、専門人材の確保が難しい市町村を支えるため、振興局などを生かし、行政、通信事業者、大学、地域コミュニティなどをつなぐ「地域デジタル・コーディネート機能」の充実も、道議会で提案しました。道庁としては、新たに、デジタル人材を雇用するなどしていますが、地域の未来を決める政策情報の共有のあり方には課題があると感じています。
通信インフラを整えることがゴールではありません。その基盤を使って、医療や福祉、教育、交通、防災などをどう支え、人口減少の中でも地域で暮らし続けられる選択肢をどう広げるのか。デジタル化やDXも、行政の効率化や産業振興だけではなく、地域に暮らす一人ひとりの生活をより良くするためのものであるはずです。 だからこそ、「誰のための、何のためのDXなのか」という原点を大切にしたいと思います。デジタルを使える人だけが便利になるのではなく、高齢者や障がいのある方、人口の少ない地域に暮らす方々も含め、誰も取り残さない仕組みにしていくことが重要です。 通信を整えることから、地域の課題を解決するデジタル・DXへ。 文化から政策まで、北欧との交流を「交流」で終わらせず、そこで得た知恵を北海道の実情に照らしながら、一つひとつ道政につなげていきたいと思います。 |
| 2026.07.07 |
【活動報告】2026年6月の活動報告:世界から学び、歴史を語り継ぎ、未来の教育を創る
【活動報告】6月の活動:世界から学び、歴史を語り継ぎ、未来の教育を創るみなさん、こんにちは。北海道議会議員、白石区選出の広田まゆみです。 6月議会(第2回定例会)が閉会し、現在は、9月議会(第3回定例会)や今後の委員会質問の準備活動や地域での対話に全力を注いでいます。6月の議会では、一般質問などに登壇の機会はなく、5月終盤に体調を崩したため、6月は、委員会での質問もお休みしました。そんななかでも、私の政治信条である「市民が主役」という想いを胸に、この6月の1ヶ月間に取り組んだ主な活動をご報告します。
1. スウェーデンとの交流とデジタル政策の推進に向けて今年の3月、北海道議会北欧諸国との交流議員懇話会が設立されました。そのご縁もあり、6月21日には、初めて、当別町で開催された夏至祭を訪問。
![]() ![]() 翌22日には、北海道と気候風土が似ているスウェーデンの専門家 クラース・パルムグレンさんを、道議会にお招きし意見交換をさせていただきました。過疎地におけるブロードバンド(インターネット環境)の整備について、道庁の担当者にも参加してもらいました。ネット環境は、今や高齢者の見守りや生活を支える重要なインフラです。単なる技術導入に留まらず、誰一人取り残さない「福祉」の視点を含めた整備を求めています。
![]() 改めてお伝えしますが、7月2日の総合政策委員会では、北欧諸国(スウェーデン、フィンランド等)との戦略的な大学・研究交流を提案しています。DXやデジタル、福祉、GXといった分野で世界最先端の知見を持つ地域と深く繋がることは、北海道の持続可能な発展に欠かせないと考えています。改めて、人口減少対策としての通信インフラの整備について、これからの委員会で質問、提案していきたいと思います。
2. 「モンゴル抑留」の記憶――国家の思惑に埋もれた犠牲を次世代へ
6月29日のラジオ番組「広田まゆみのすっきりマンデー」では、ジャーナリストの井手裕彦さんをゲストに迎え、著書『モンゴル抑留』をテーマに対談しました。
戦後の「シベリア抑留」は広く知られるようになりましたが、モンゴルにも多くの日本人が抑留され、過酷な労働を強いられていた事実は、ある意味で国家の思惑や経済的利益のために蓋をされてきました。
対談を通じて、特に以下の3つの視点を強く意識し、伝えていかなければならないこととして学びました。
歴史の陰に置かれた犠牲者の記憶を正しく継承し、名もなき人々が受けた苦難を風化させないことは、平和を願う私たちの責務です。北海道にも約60名の名簿該当者がいらして、もし、ご遺族にお知らせすることができたらと、準備中です。詳細は、「モンゴル抑留死亡者名簿」をご参照ください。
3. 【お知らせ】7月12日「平和と教育を考える学習会」を開催しますこうした歴史や平和への想い、そして次世代の教育について共に考える機会として、学習会を開催いたします。
市民の皆さんと共に学び、北海道の未来を語り合えることを楽しみにしています。ぜひお気軽にご参加ください。
【平和と教育を考える学習会】
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| 2026.07.07 |
【活動報告】2026年5月の活動報告:北海道の「土地」と「自治」の未来を守るために
マイペース北海道議会議員の広田まゆみです、できれば、週3本はブログをあげたいと思いつつ、4月からすっかりご無沙汰していました。というわけで、5月、6月の活動ダイジェストを掲載していきたいと思います。まずは、5月の活動ダイジェストです。よろしければ、是非、ご覧ください。 【活動報告】5月委員会質問を中心として:北海道の「土地」と「自治」の未来を守るために初夏の爽やかな風が心地よい季節ですが、札幌は、猛暑を迎えそうですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。 5月の広田まゆみの活動の第1番目として、ほぼ毎月になりますが、今月も、「総合政策委員会」と「人口減少対策・地方分権等調査特別委員会」での質問に立ち、北海道の持続可能な未来に向けた提言を行いました このブログでは、議会で議論した内容を主軸に5月の活動をご報告いたします。 1. 土地利用の透明性と水資源の保全(5月12日 総合政策委員会)現在、北海道では半導体関連産業をはじめとする大規模な投資が進んでいます。地域経済の活性化が期待される一方で、急激な開発による環境や暮らしへの影響を心配する声も少なくありません。 5月12日の委員会では、「北海道国土利用計画・土地利用基本計画」「水資源保全」情報公開のあり方については、知事の強いリーダーシップによる適切な判断を求めています。当日の簡易議事録は、公式サイトをご参照ください。 北海道国土利用計画・土地利用基本計画と水資源保全などについて
2. 人口減少対策としての住民自治(5月13日 特別委員会)翌13日の特別委員会では、人口減少対策の鍵となる「地域運営組織(RMO)」と「住民自治」について取り上げました。地域を維持するためには、行政任せではなく、住民自らが主体となって地域を運営する仕組みが不可欠です。広田が初当選以来、一貫して掲げている「市民が主役」という理念に基づき、北海道における住民自治の重要性と、それを支える道の役割を改めて訴えました。こちらも、当日の議事録は、公式サイトのリンクをご参照ください 地域運営組織について
3. 地域の声を聞き、政策に活かすために現場に学ぶ議会での議論の土台は、常に現場にあります。5月はオホーツク・道北方面(北見市、紋別市など)を訪問し、「木育フェスタ」への参加や、「オホーツク流氷科学センター」の視察を行いました。
また、5月の重点テーマとして取り組んだ「北海道自伐型林業」についても、自身のラジオ番組『イノベーション北海道』で深掘りし、持続可能な地域づくりの可能性を発信しました。
ラジオの様子は、こちらのYouTubeからご覧ください。こちらは、第4回目の放送です。自伐型林業の特集は改めて、お送りします。 おわりに:議員活動の「見える化」を目指して議会で何が話し合われ、どのような視点で賛否を判断しているのか。それを皆さまにオープンにすることは、政治への信頼を取り戻すための第一歩だと信じています。これからも、地域のみなさんからいただいた学びを、開かれた形で、道に政策提案をし、詳細な議事録については、公式サイトの「道議会議事録」コーナーに順次掲載していきますので、ぜひ併せてご覧ください。これからも「小さな声」に耳を傾け、北海道の自立と平和のために歩みを進めてまいります。 最後まで読んでくださってありがとうございました。 The post 【活動報告】2026年5月の活動報告:北海道の「土地」と「自治」の未来を守るために first appeared on 北海道議会議員 広田まゆみ公式ブログ. |
| 2026.04.16 |
【「女を修理する男」を観てー戦争と性暴力、その背景にある構造を考える】
【「女を修理する男」を観てー戦争と性暴力、その背景にある構造を考える】3月27日は、ドキュメンタリー映画『女を修理する男』の上映会を主催。観終わったあと、すぐに言葉にできない、そんな重さのある作品でした。いつもよりも、時間をかけてアンケートを記入してくださる方も。
この映画は、コンゴで性暴力の被害を受けた女性たちを治療し続けてきた医師、デニ・ムクウェゲ氏の活動を追ったものです。これまでに4万人以上、怖ろしいことに乳幼児をも含む女性たちを診てきたとされ、その現実の深刻さに、ただ圧倒されました・・・
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| 2026.04.04 |
【緊急提言!美々川の未来を守るために、いま私たちができること。―4月10日締切のパブリックコメントに声を届けましょう―】
【緊急提言!美々川の未来を守るために、いま私たちができること。―4月10日締切のパブリックコメントに声を届けましょう―】https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/tki/publiccomment.htmlこんにちは。マイペース北海道議会議員の広田まゆみです。3月31日の午前中は、緊急開催された美々川流域の開発行為に関する勉強会に参加しました。まだ、消化しきれていないところもあって、もっと深くお伝えすべきところもありますが、急を要するのでご容赦ください。道庁関係者のみなさんも広域自治体の道が果たすべき役割について、再考をお願いしたく思います。
![]() < 美々川・ウトナイ湖を襲う開発の波>![]() 苫小牧市の美々川流域において、市街化調整区域の規制を一部緩和し、物流施設などを建設可能にする動きが進んでいます。
美々川は、ラムサール条約登録湿地であるウトナイ湖の「生命線」です。ここには準絶滅危惧種のタンチョウや多くの渡り鳥が生息しています。
![]() 特に、ウトナイ湖は冬期間、全面凍結するために、美々川流域の河畔は重要な役割があるそうです。物流倉庫の建設のために河畔林が伐採されれば、騒音や光を遮る緩衝地帯(バッファー)が失われ、野鳥たちの生息環境は破壊されてしまいます。
詳しくは、日本野鳥の会のこちらのサイトをご参照ください。
さらに、排水や土砂流入によるウトナイ湖の水質汚濁や水温変化も強く懸念されています。この地域にしかいない水草などもあるとのこと。美々川の透明度や低水温が非常に重要だそうです。
![]() <「縦割り」の土地利用制度という壁>私は、総合政策常任委員会や、第1回定例道議会予算特別委員会においても、道内の土地利用管理の在り方を問い続けてきました。
現在、北海道の土地利用は、都市計画法、森林法、自然公園法などが個別に運用されており、広域的・統合的に把握する仕組みが極めて不十分です。
驚くべきことに、都市計画区域は道内面積のわずか約8%にとどまり、また、自然公園などの保護区以外の周辺地域を含め、土地利用の枠組みは必ずしも明確ではありません。また、保護区域であっても、今後、気候変動の影響をはじめ、ほんとうに保全すべき地域とのギャップもあることを可視化することが緊急に求められています。
知事は「地域との共生」を掲げていますが、現状の制度では開発行為を、広域自治体の道が、主体的に調整することに限界があります。今こそ、AIなどのDXや、科学的知見(GIS等)に基づき、どこを守りどこを利用するかを示す「土地利用ビジョン」の策定が不可欠ではないでしょうか?
現在、美々川流域の開発検討は、市街化調整区域に該当するため、都市計画法の手続きにのっとって、粛々と進められていますが、現実問題として、生物多様性保全を担当する環境生活部には、事前の協議や相談はなかったようです。
改めて、北海道としての水資源の流域管理や、地域の開発行為における審査についても、担当部まかせにするのではなく、総合計画や他部の計画や施策との整合性をしっかり調整するしくみが必要だと痛感しています。
美々川流域の開発検討のあり方を、これからの北海道の未来に繋げていく機会とすべきです。
![]() <4月10日締切、パブリックコメントで声を!>現在、道では「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」の中間見直しを行っており、4月10日までパブリックコメントを募集しています。 一度壊してしまった自然は二度と元には戻りません。
道庁に対し、いったん立ち止まって考えることを含め、地域と自然との共生の視点に立った実効性のある取り組みを求めていきたいので、是非、北海道にお住いのみなさんの声をお寄せください。
![]() 私は、パブリックコメントには、参加をしませんが、今後、議会質問なとにおいて、知事及び北海道庁に対し、単なるスローガンとしての「共生」ではなく、以下の実効ある取り組みを強く求めたいと思います。ネイチャーポジティブ(自然再興)の実現: 生物多様性の損失を止め、回復させる具体的な施策の導入流域単位での水資源保全: 行政区域を越えた、水系全体での土地利用調整情報の可視化と透明性: 土地利用のデータをオープンデータ化し、道民も参画できる体制の整備_______
皆様のひとつの声が、行政を動かす大きな力になります。良質な投資先として、世界的な企業に選ばれる北海道であるためにも、ただ投資を呼び込むための補助金や規制緩和だけではなく、自然環境保全のための北海道ルールは必要です。
美々川、そして北海道の未来のために、ぜひパブリックコメントにご参加ください。
【パブリックコメント詳細はこちら】
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| 2026.04.03 |
一人では何もできない、でも、まず、1人からはじめる北海道の住民自治~3月23日政経セミナー報告
一人では何もできない、でも、まず、1人からはじめる北海道の住民自治こんばんは。マイペース北海道議会議員の広田まゆみです。3月23日に開催した政経セミナーの報告をさせてください。実は、衆議院選挙から時を経ても疲れがなかなか癒えないなかで、第1回定例道議会を駆け抜けてきましたが、このセミナーで何かを抜け出せたような気がしています。メインの講師は、前ニセコ町長の片山健也さんにお願いし、実践報告としては、「NPO法人きたのわ」の宮本奏さん、「bokashi base/ sunny side farm オーナー」の大倉準さんにお越しいただきました。北海道の未来につながる大切な実践報告については、また、別にご紹介します。このブログでは、片山健也さんからのお話を中心に共有させてください。
![]() 地方自治体とは、地方政府であると同時に「住民の自治機構」改めてニセコ町というまちの“凄味”を知った夜だった。「1人では何もできない」よく言われる言葉だ。でも、ほんとうに突き抜ければ、できないことはないはずだ。そう勇気をいただいた夜だった。
![]() ニセコ町のまちづくり基本条例は、日本で最初の自治基本条例だ。多くの自治体では、首長がまちを二分するような選挙で交代すると、すぐに、良い政策であっても否定される。少なくとも、ニセコ町の自治体経営の基本的な姿勢が首長の交代によってぶれることがないよう制定された。
「日本国憲法92条の自治の本旨は、住民自治と団体自治。地方自治体とは、地方政府であると同時に『住民の自治機構』である。主権者は住民である。したがって、すべての政策の出発点は、住民の視点からスタートし、住民の持続可能な暮らしと安心の確保である」これが、ニセコ町の自治体経営の基本である。この条例は、ニセコ町の全世帯にポケット版として印刷して配布されている。
![]() 公式サイトからダウンロードもできるので、是非、一度読んでいただきたい。
条例は、使うためにある。ニセコの繁栄の土台にあるもの![]() ニセコ町のすごいところは、この理念を実装するために、まずは、職員の研修を本氣でやる。予算も逢坂町長(当時)誕生直後に300万円から5倍へ増額し、海外での先進事例も学ぶ。中央政府の政策に追随するだけでは、まちの農業も守れない。自治体職員が学ばないとニセコの未来はないと、議員にも伝え、反対の声が多いなか、今でも研修には力を入れる。
さらに、町民が学ぶ機会を作り続けている。
学ぶのは、もちろん、研修だけではない。道の駅となったニセコビュープラザや図書館の計画など多くの公共事業が、まず、「白紙」からスタートした。庁内でも役場が選択肢を示さないと混乱する、住民から責められるなどの危惧の声があったが、「場」の設定をすることで、まさにその現場で、住民の声から職員が学ぶ。住民が相互に議論する。
ニセコのパウダースノーも一朝一夕で知名度を得たわけではない。ニセコエリアにおいて、丹念に雪崩事故を防ぐための研究やルールづくりが、オープンで、外からの有識者含め、関係者が自分ごととして蓄積し、記録し、発信し、その記事が国際メディアにも取り上げられ、今にいたる。ある意味、模倣困難である。誰もニセコには、なれないかもしれない。
そんな日常が、ニセコ町では積み重ねられてきた。
どんな計画も、2か月たてば古くなる。だから常に見直し続けるさらに、片山さんは、どんな制度も計画も、2ヶ月たてば古くなると話す。なので、この自治基本条例も4年に1回アップデートを繰り返している。まちづくりの憲法、ニセコ町まちづくり基本条例は、自治の本質がぶれないために存在し、かつ、使いたおすために存在している、そんなふうに思った。
地域通貨、性能発注、ニセコルールの社会的価値の評価などなど、常に先を見越して学び続けてきた片山さん、そして、ニセコ町のこれまでのお話に、まだまだ私も甘いと思い知らされました。
北海道の自然環境保全や、観光のホスピタリティに具体の提言もいただいたので、ニセコで始まっている「すでに起こっている未来」に学びながら、私にできる最善を尽くしたいと思います。
1人では何もできないーよく言われることですが、まず1人からはじまるも、また真実。改めて、当日お越しいただいたみなさんと、一緒に片山さんの実践の経験や知を、次の世代に繋いで、発酵させていく時間を作れたらなと、思いました。また、ご相談、ご案内させてください。
![]() 毎週月曜日の「エフエムしろいし」の番組でも、セミナーについて少しお話しました。よかったらご覧ください。 |
| 2026.03.17 |
北海道の障がい者条例を現実を変える力に― 幻となった知事総括質疑と、これからの課題 ―
北海道の障がい者条例を現実を変える力に― 幻となった知事総括質疑と、これからの課題 ―もっと知って使ってほしい“条例”の基盤
先日3月13日の北海道議会予算特別委員会では、北海道が全国に先駆けて制定した「北海道障がい者条例」の実効性について質問しました。この条例は、私が1期生の頃に議員提案の政策条例として、北海道議会の全会一致で可決されたものです。障がいのある方の権利擁護や差別の解消、そして「暮らしやすい地域づくり」を進めるための重要な基盤です。地域づくり委員会など、当事者参加の仕組みも整えられてきました。 理念は現実を変えているのか一方で、その理念が、現実の課題解決にどこまでつながっているのか――この点については、なお検証が必要だと感じています。 今回の質疑では、合理的配慮の推進や地域づくり委員会の役割について確認しました。保健福祉部からは一定の取組が進められているとの答弁がありましたが、制度の枠組みにとどまらず、社会の中に残る課題にどう向き合うかが問われていると感じました。 たとえば、旧優生保護法のもとで行われた強制不妊手術の問題や、障害福祉サービスが65歳で介護保険に移行する、いわゆる「65歳問題」は、司法判断によって差別の存在が明らかになった事例です。 さらに、2024年の法改正により、民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されました。差別解消は、行政だけでなく、社会全体で取り組む段階に入っています。 幻となった知事総括質疑こうした背景を踏まえ、私は今回、条例を単なる理念ではなく、課題解決の仕組みとしてどう活かしていくのかを知事に問う総括質疑を準備していました。 その内容は、次の2点です。
まず1点目は、公共発注の姿勢についてです。知事は、再生可能エネルギーの分野において、法令違反のある事業者からは電力を購入しないという姿勢を示しています。公正な競争を確保するうえで重要な判断です。 その考え方を踏まえれば、障がい者就労を支える企業や福祉事業所に対する公共発注についても、より明確な姿勢が求められるのではないでしょうか。 私は、調達目標の明確化や実績の見える化など、公共調達を通じて社会的価値を示していく取組を強化すべきではないかと問いかける予定でした。
2点目は、北海道障がい者条例そのものの活かし方についてです。北海道は、全国に先駆けて条例を制定し、地域づくり委員会などの仕組みも整えています。 しかし、旧優生保護法の問題や65歳問題のように、司法判断によって差別が明らかになった課題に対して、これらの仕組みを十分に活かしきれているのかが問われています。 こうした課題は、個別の申し立てを待つだけではなく、社会の中で明らかになった問題を行政が受け止め、政策として改善していくことが必要です。 私は、知事が本部長を務める地域づくり委員会を含め、この条例の仕組みを、差別や生きづらさを解決していく政策基盤としてどのように活かしていくのかを問う予定でした。 しかし今回は、会派として経済政策を中心とした質疑構成とする判断があり、これらの論点については知事総括として取り上げることができませんでした。
次の議会に向けていわば「幻の知事総括」となりましたが、この問いそのものが消えるわけではありません。 北海道は、全国に先駆けて障がい者条例を制定した自治体です。 今、問われているのはそのことだと考えています。 次の一般質問の機会なども見据えながら、条例を「理念」から「実効性」へとつなげていくための議論を、引き続き積み重ねていきます。 The post 北海道の障がい者条例を現実を変える力に― 幻となった知事総括質疑と、これからの課題 ― first appeared on 北海道議会議員 広田まゆみ公式ブログ. |































「民族対立」という言葉では見えていなかったもの















